2014年3月15日土曜日

神様


プロレスの神様"カールゴッチ"、打撃の神様"川上哲治"、経営の神様"松下幸之助"など、各分野業界において神様と呼ばれる方々がおられますが、児島にミシンの神様と呼ばれる方がおられます。
ウエアハウスの"職人達のジーンズ"でその存在を知ってから約15年。
車で15分もあれば行ける所におられるのは分かっていても用事もないのに立ち寄る事は出来ず昨日まで過ごしてきましたが、やっとお会いする事が出来ました。

高尾ミシン工業所の高尾さん。
現在生産中の"TCB SEAMENS jumpers"の菊穴を開ける為、TCBの社長が立ち寄るのに声をかけていただき同行させていただきました。
昨日営業時間の変更があったのはこの為だったのですが、今後ジーンズ等々を本気で扱っていくには必要な経験でしたので何卒ご理解下さい。
日本で実稼動しているのは2,3台ともお聞きする非常に稀少なシンガー1900年代初頭の菊穴用ミシン通称"99"での本菊穴。
本菊穴だから良い、そうでなければ駄目などという考えは一切ありませんが、言わなければ分からない部分や見えない部分にまで拘って作る作り手の精神は非常に好きですし、興味深い話が色々と出てきます。

お年を召された職人ですし、何と言っても"神様"ですから若干緊張していたのですが、お会いするととてもお元気で饒舌。
ミシンの話はもちろん、ウエアハウス塩谷兄弟との出会いから私生活の話など、菊穴開けの作業をしながら色々なお話をしていただきました。
ちなみに一日コーヒーを20杯飲み、風邪をひいたら絶食して治すそうです。

そして最後に、「あんたらも付き合っていきねえ」と入れてくれた極上のコーヒーはとても美味しく、なかなか見る事の出来ない貴重なミシンでの縫製や色々なお話も聞かせていただき、感慨深いものがありました。
お時間をとっていただいた高尾さん、お誘いいただいたTCBの井上社長、誠にありがとうございました。
私は縫製業ではないので直接お付き合いをさせていただく事は基本的にはありませんが、この貴重な経験を今後の接客販売に少しでも活かせるようにと思っております。



0 件のコメント:

コメントを投稿