生地の雰囲気、シルエットはデラックスウエアなので言うまでもなく良いのですが、何と言ってもハンドルミシンによるチェーン刺繍。
非常に高齢な職人さんが一枚一枚仕上げる稀少な物。
刺繍糸のインド綿もマットな色合いでとても良い雰囲気です。
PARRY AUTO COMPANY…過剰なまでの楽観主義により姿を消したアメリカの自動車メーカー。代表作には1911年に発表されたParry Model 37がある。 1908年にT型フォードが発表され、アメリカの自動車生産事業が華々しくなってきた頃、自動車生産事業で必ず成功すると確信していたPARRYは、 1910年アメリカ・インディアナポリスにPARRY AUTO COMPANYを設立した。設立と同時に彼はこう豪語していたという。「3000人の従業員を雇い、年間5000台の自動車を生産し、世界記録を作る」と… もともと自動車メーカーに勤務していたPARRYは、当時から自身オリジナルの自動車の開発を行っていた。経験、そして自動車生産のノウハウもあった彼には相当の自信があったのだろう。しかし、自動車の生産以前に工場の設備投資、広告に莫大な費用を費やしたがために年間5000台どころか設立してからおよそ2年の間で生産台数は1000 台にも満たず、莫大な損失だけを残してPARRY AUTO COMPANYはその姿を消したのである。設立前にどんな想いでオリジナルの自動車の開発を行っていたかは知る由もないが、物事を楽観視せずに一歩一歩着実に歩んでいたらPARRY AUTO COMPANYも現在のFORDやCHRYSLERと肩を並べるようなアメリカトップクラスの自動車メーカーになっていたのかも知れない。
