デラックスウエアの長袖サーマルTシャツ"UL-09""UL-10"をアップしました。
毎シーズン定番人気の表フライス編み・裏メッシュ編みの両面編みサーマル生地です。
特殊構造の生地に、縫製は1960年代ヴィンテージミシン「ユニオンスペシャル・フラットシーマ」により、縫い合わせ部の補強とゴロツキ感を軽減しています。
サイズ感もすっきりとタイトめでプリント入りですので、これから暖かくなってくるとシャツ等のインナーにも活躍しそうなオススメの一枚です。
・デラックスウエア 長袖サーマルTシャツ UL-09 "STEPHENS" バーガンディ ¥7,560
・デラックスウエア 長袖サーマルTシャツ UL-09 "STEPHENS" スミクロ ¥7,560
E.A.スティーブンス&COは1868年設立のコロラド・デンバーにあった毛皮メーカーである。動物の毛皮は、古ければ古いほど自然で捕獲された動物のものが多く、その質は現在では入手困難なものが多い。もちろん当時は捕獲可能だった種でも、いまでは様々な規制により入手自体が不可能なものもあるだろう。扱い難い天然毛皮と格闘する毛皮メーカー、実力はいかほどであったであろうか。このスティーブンス&COは"LARGEST SHIPMENT HOUSE IN THE WEST(西部で最も大きな出荷所)"と、自信たっぷりに標榜する。さらに他の広告では"OLDEST&LARGEST(最も古く最も大きい)" とも言い切っている。なかなかの自信ではないだろうか。そして毛皮・生皮から罠やその備品雑貨といった物まで、カタログを発行し手広く販売していたようである。
当時、獣の皮は必需品である。インディアンなどを引き合いに出さずとも、皮は人類の歴史上ずっと利用され、衣類・靴から入れ物・家具・装飾品、その使用例には事欠かない。しかしいつからか乱獲により、動物の保護の重要性が増し、代用され得る新しい素材が開発されていく。しかし革製品はその使用感や素材感、経る年月とともに見せる変化等、抗い難い魅力があるのも事実である。それゆえ今でも広く愛され、使用され続けているのではないだろうか。
・デラックスウエア 長袖サーマルTシャツ UL-10 "ROUGH RIDER" ナチュラル ¥8,190
ゴールドラッシュ(1849年)を迎えた頃、戦争による領土拡大の時期を超え、アメリカは広大な国土と無尽蔵の資源、そしてフロンティアへの人々の限りない夢の時代へと突入する。このような時代に農夫、坑夫、樵等すべての労働者が衣料に望んだもの、それは実用性と強度といってもいいのではないだろうか。例えばこの頃、リベットの特許が認定され、おなじみのツーホースマークがレザーパッチとしてウエストバンドに縫い付けられる。限られた収入の中でいかに機能的で丈夫な物を得られるかはすべての労働者のニーズであっただろう。そしてもちろん衣料メーカーの成すべきことは、これらのニーズを満たす衣料を作ること。ROUGH RIDERとは"荒い・乱暴な乗り手"、TREAT-EM-ROUGHとは"手荒く扱え"の意味である。それは1900年代初頭の広告であるが、いかに自社製品が丈夫で耐久性に優れているかをアピールしている。そしてもちろんこのメーカーに留まらず、当時は各社こぞって自社製品の強度をアピールしているのだ。
もちろん現代では当時ほど強度が求められることは少ないだろう。しかし正しく実用性を吟味し、より良い品質を求めて工夫され作られたものは機能美を兼ね備え、十分に後世に残るのではないだろうか。
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